顧客を扇動する

By | 2014年7月11日

スーパーでアナウンスが流れていました。
「ピン、ポン、パン、ポーン♪・・・明日は東京に台風上陸の可能性がございますので、明日のお買い物も本日中に済ませていただくようお願い申し上げます。」

これって親切に教えてくれているメッセージですが
よく見てください。
丁寧語ですけど命令形ですよ。^^

でも実際、明日台風がきたら外には出れないし、
買い物もできないかもしれません。
そう思えば、たしかに買っておいた方がいいかなと普通に思えます。
深くは考えませんよね。

[ポイント1:深く考えさせないで納得できる点をつく]

スーパー側から見るとどうでしょう?
明日台風がきて、買い物客が来なかったら1日の売り上げはがた落ちですよね^^
今日のうちに買っておいてもらわないと。

[ポイント2:売る側と買う側の事情は違う]

これは、危機感を仰いで顧客を扇動している一例ですが、
これってだましているように見えます?^^
ただ親切に教えてあげているだけですよね。
実際顧客の方もこんな声がけがあれば
蓄え忘れがなくて助かりますし。

命令形でも
いわゆるWinWinってやつですねこれ^^

危機感を仰ぐというと、
なんだか作為的に聴こえますが
実際相手のメリットになっていれば有益な情報提供です。

これを例えば出来るだけ主観を入れず公平な目線で伝えたとしましょう。
「ピン、ポン、パン、ポーン♪・・・明日は東京に台風上陸の可能性がございます。そのため外出ができず、買い物ができないことが充分考えられます。ただ、あくまで可能性なので、台風はそれてしまう場合もあります。その点ご自分でご判断いただきお買い物をされるのがいいでしょう。」

まず、考えさせちゃってますよね、これ。
考えさせると、行動が鈍ります。
あと、逆に選択肢を増やしてます。
誘導はしていません。
どうするかはおまかせしています。

前者にくらべて、ちょっと効果落ちそうですね^^;

(※あえて選択肢を増やした後に、
理由付けして選択肢の絞り込み→まかせる、
はありだと思いますが)

人って考えたり、選択したりするの、
結構めんどくさいんです^^

常識的、日常的、無意識的に思っているレベル(群集心理)で
簡単に納得させてあげて、
選択肢も用意してあげて
代わりに決めてあげて、
それなりに相手にメリットがあれば、
また話しを聞いてみようかなとリピートにもつながります。

上の流れで「考えさせている所」は1つもないです。
考えさせちゃダメ。
行動がストップしてしまいます。

だからセールスって
ある意味代理業なんですね。
お客さんの代理で
考えてあげて
選択肢を探してあげて
選択してあげて
価値を味わってもらうこと
なんですね。

それで交換に代金をいただく。

買う方も売る方も立場は平等

単純な話しですが
販売者と購入者は発想の順番がまったく逆なのだと思います。

購入者(日常生活の我々)の発想は
1.代金を払うので
2.代金に見合った相応の品物、価値を受け取る(権利がある)

販売者(ビジネスをする我々)の発想は
1.購入者に代わって、価値のあるものを用意する(探す、作る)
2.代金を払ってもらうことでその人を社会人として信頼し、価値を提供する。

販売者にとって代金を払ってもらうことは
その人(購入者)の信頼性の確認です。
ちゃんと社会に関わっている人なのかどうか。
だから、販売(マーケティング)するってことは
社会活動のルールの1つなんですね。

他の社会活動のルールであれば
ボランティアだったら
代金の代わりに使わなくなったものを持ち寄るとか
時間と労力を提供して実際活動に加わるとか
ですね。

・・だからルールなんですね。(繰り返しちゃった^^)
買う方も売る方もルールに沿っていれば
お互い参加者なので平等です。
どっちが偉いということもない。

自分に自信を持つ意味で言えば
「買ってあげている」
「売ってあげている」
と心で思い、

表のコミュニケーションでは
「売って(提供して)くれてありがとう」
「買ってくれてありがとう」
と感謝を表す

とわりきっておけば
変にこびたり、卑屈になったりすることはありません。

ちょっとかたい話しになっちゃいましたが
要するに買う方も売る方も立場はイーブンなんだから、
自信もって、いい意味で強気で行きましょう!
(・・ということを言いたかったんです σ(^^;)

本日も最後までおつき合いいただきありがとうございましたーm(_ _)m>>>>P”””!!!!!

記事の終わりに
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2 thoughts on “顧客を扇動する

  1. まさひろ

    田辺さん、今晩は。

    実例をあげての説明が分かりやすく、
    ためになるお話でした。

    ありがとうございます。

    Reply
    1. A-stage Post author

      まさひろさん、こんばんは!
      ご興味をもっていただけて嬉しいです。
      また、立ち寄ってください。
      お待ちしています。

      Reply

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